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「錯覚」ということについて学ぶ [産業カウンセラー]

産業カウンセラーの自主学習会では、いろんなことを勉強する機会がある。

先日は、Tさんが、「錯覚への招待」というお話をしてくださった。

錯覚とは、知覚された対象の性質や関係が、刺激の客観的性質や関係と著しく食い違う現象。

蜃気楼やドップラー効果は、物理的錯覚。

心理的な錯覚は、1.生理的錯覚、2.近く的錯覚、3.認知的錯覚など

生理的錯覚の中で具体例として、「ヘルマン格子」というのを見せてもらった。

http://www.kecl.ntt.co.jp/IllusionForum/v/hermannsGrid/ja/index.html


黒地に白い格子が描かれているものだけど、白い線の交差点に、黒い丸が、点滅して見える。
見ている中心ではなくて、周囲に現れては消える。

すごく不思議。

その他にもいろんな画像を見せてくれた。
そんなはずないのに、そう見える。

錯覚については、いろんな人が、いろんな説を唱えているが、ちゃんと解明されてはいないらしい。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/64/12/64_12_1899/_pdf/-char/en

その他にも、適応的無意識とか、偽りの記憶の植え付けとか、思考の錯覚とか、ポジティブ・イリュージョンとか。

錯覚は、上手に使えば、自分自身をポジティブな方向にだますことができる。
ポジティブな感情を意図的に起こすことができれば、幸福感や満足感を増すことができるし、逆に使ってしまうと、悲観的な毎日を過ごすことになってしまう。

錯覚は、人類の先祖の時代から、生き抜くために獲得した能力ではないかと、講師役のTさんは、言っていた。

「人は錯覚するものなのだ」ということを知っているといないとでは、人の話を聴くということに、大きく影響しそうだ。

タグ:錯覚
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NLPについて、ちょこっと勉強してきました。 [産業カウンセラー]




「NLP」という言葉は耳にしたことがあったものの、具体的にどんなものかは知らなかった。
所属している学習会で、年に一度、ひたすらビデオを見て勉強するという日を設けているのだが、今回は「NLP」を希望したメンバーがいたので、協会からこんなビデオを借りて、朝から夕方まで、ひたすらDVDを見てきた。

このDVD、1998年ぐらいに、マイク・バンドラントさんという講師を日本に迎え、10日間のセミナーを開催した折の講義と演習を映像化したもので、全4巻、自分で買おうとするとえらい高いものなのだ。(もう販売してないけど。)
当然、長くて、全部続けて見るのは、かなりしんどかった。

正直なところ、以前「NLP」というのを検索した時に、スピリチュアル関係にはまっていると思しき人が称賛している記事を目にしていたので、もしかしてスピリチュアル系の心理療法?と思っていたけど、日本産業カウンセラー協会が教材として貸してくれるんだから、ちゃんとしたものなんだろう。
しかし、いろいろ見てみると、「科学的には認められていない」などの文言も見つかる。

たぶん、「触運動覚のアンカーリング」「アンカー潰し」あたりが、正当な科学者といわれる人たちのお気に召さないんだろうか、とも思った。

たとえば、辛い記憶や行き詰っている悩みを、「右手を膝に置く」というアンカーにする。
右手を膝に置くという触運動覚を、辛い思いを想起させる目印にするわけで、何にも考えていなくても、右手を膝に置いただけで、辛い思いがよみがえってくるようにする。

一方、辛い思いを解決できる方法や、解決できた後のすっきりした気持ちを、「左手を膝に置く」というアンカーにする。
左手を膝に置きさえすれば、すっきりした明るい気分になれるようにする。

そうしておいて、両方の手を同時に膝に置くということをすると、辛い思いと楽な気分が同時に湧いてきて、ミックスされた感覚を同時に体験するという、不思議な感覚になるという。(これは、ビデオ中の受講者の体験談で語られている。)

その後、辛い思いのほうのアンカーである右手だけを膝から外すと、あとには悩みのない状態だけが残り、辛い思いは消すことができる、というようなもの。

まあ、はたから見ているだけだと、へえ、ほんと?という感じもしないでもないが、以前、ブレインジムの勉強会で、信じられないような体験をちょっとしたことがある私にしてみれば、そういうこともあるんじゃないかなあと。

ともかく、どんな方法であろうと、実際に良くなる人がいるなら、やってみる価値はあると思う。



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自主学習会で発達障害の話をしてきました。 [産業カウンセラー]

DSC_1088.jpg


産業カウンセラーの仲間は、それぞれ自主学習グループを立ち上げて、日々の精進を重ねているのですが、昨日は、自分が所属している自主学習グループではなく、お友だちが別の地域で立ち上げているグループに招かれて、「発達障害の基礎的な話をして欲しい」というリクエストにお応えして、拙い話をしてまいりました。

相談業務をしているメンバーの方から、発達障害らしいクライアントがいらっしゃって、どの様な対応をしたらいいのか迷っているというようなお話でしたので、大人の発達障害の場合に絞った内容でレジュメを作成しました。

初めての場所で、初めてお目にかかるメンバーを前に話をするので、ドキドキしながら向かいましたが、皆さんとてもいい雰囲気で、快く迎えていただいたので、私も安心してお話をすることができました。
質疑応答の時間も、いろいろと質問してくださって、充実した2時間半を過ごせたと思います。
本当に拙い話ではありましたが、聞いてくださった皆さんのお役に立てたのなら嬉しく思います。

その折りに紹介した参考図書は、もう一つのブログ「文献研究ノート」でも紹介していますが、こちらにもリンクを貼り付けておきます。
























肯定感を出せる応答っていうのを、してみたい [産業カウンセラー]


(c) .foto project


「褒めて育てる」という話題に、「おだてるのが良いっていうのか?」と反論する意見もあるようだけど、「褒める」と「おだてる」は、やっぱり、別のものだと思うよ。

「褒める」っていうのは、大げさになることなく、自然に自己肯定感が醸されるようなことなんだろうなあ。

以前、産業カウンセラーの学習会で、アメリカでのカウンセリングの様子を動画で見たとき、クライアントの少年がいろいろと前回の面接から今回までの出来ごとを、カウンセラーに報告していて、それに対してカウンセラーが「OK」「OK」「Great」「wonderful」「OK」「good」とかと応答しているんだけど、たぶん、日本語で言うと、「そうですか」「うんうん」「なるほど」「そうなんですね」というぐらいのシチュエーションなんだろうなあ、と思いながら見ていた。

日本語の「そうですか」「うんうん」「なるほど」「そうなんですね」等という応答は、肯定も否定もしていないけど、英語で「OK」「Great」「wonderful」と言えば、短い言葉で、大げさな言い方をしなくても、はっきりと、相手の言っていることを肯定していることになる。

相手の話を肯定しながら聴くという場面には、英語はなんて言い言葉なんだろう、と思った。

日本語で同じようにしようと思ったら、「いいですねえ」とか「素晴らしい」とか、あと、何か言い方があるだろうか。
いずれにせよ、場合によってはわざとらしく、取ってつけたような肯定の言葉になってしまいそうな気がする。

英語の、短く応答するときの自然な言葉には、負けてしまうなあ。

でも、「私はあなたの言うことを信用していますよ」「私はあなたの言うことを受け止めますよ」ということを、相手に伝えながら話を聴くのは、とても大事だと思うから、なるべく努力したいと思うわけで。

日本語では、相槌でそうするのは、ちょっと難しそうだね。
やはり、話の途中での応答は、「うんうん」「そうですか」「そうなんですね」「なるほど」「ほうほう」ぐらいしか返せないだろうから、話が一区切りしてから、「それは良かったですね。」「それは頑張りましたね。」「素晴らしいと思いますよ」と、肯定の言葉を伝えるしかないんだろうなあ。
極力、大げさな言い方にならないように注意してね。

そして、それは、けっして、相手をおだてているわけではないんだよね。

茨城の産業カウンセラーの活性化を目指して [産業カウンセラー]

曲がり屋雛飾りDSC_0167.jpg

ちょうど10年ほど前に、産業カウンセラー養成講座に通い、資格を取得したが、正直なところ、この資格を生かして仕事をしているという人は、ほとんどいないと思う。
もともと相談業務についていた人は、もちろん、仕事に生かしているし、さらに上の資格を目指して勉強を続けている人も、次々に新しい仕事を開拓している人も、わずかながらいらっしゃるのだが、大多数は、資格を取ってもそれっきり、カウンセリングの世界から遠ざかってしまっているのが現実。

というのも、この資格を取ったからといって、それを生かして新しい職に就けるというわけでもなく、収入に繋がらないから。

茨城県内には、自主学習グループがいくつも立ち上がって、勉強を続けている仲間がいるのだけれど、いかんせん、産業カウンセラーの知名度は低く、活躍の場も少ない。
他県では、産業カウンセラーが大活躍しているということも聞くのだが、茨城県内では、全くと言っていいほど、活躍の場がないのだ。

というわけで、何とかしなくちゃならない!と、声がかかって、今日は、日本産業カウンセラー協会 東関東支部 茨城事務所の会議に参加してきた。

声をかけた事務局では、10人程度集まればいいかと思っていたらしいが、20人以上集まったので、狭い会議室は満員。
それだけ、問題意識を持って、何とかしたいと思っている仲間が多いということだろう。

3時間にわたりグループで話し合いが行われ、いろいろな意見が出たので、今後は定期的に話し合いの場が持たれ、、徐々に意見がまとめられ、実行されていくことになることだろう。
今後が楽しみである。


※写真は、那珂市の一の関親水公園にある曲がり屋。今は、吊るし雛と雛人形が飾ってあります。
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